バイトの話 4
お金がかかる割に、私には
全く良さが分からないハイブランドで
身を固めた推定風俗嬢に
今日も、世の中の男性に潤いと希望を
ありがとうございます。という意味を込め
微笑みながら見送る週末。
絶好調に退屈そうな
自称イラストレーターが
本の検品をしていた。
とくにやることもなかった為、
嫌です。と顔に書いてあるくらいの
表情を浮かべながら
嫌々手伝いを始めた。
俺はパチスロが本職みたいなもん。
と言いながらパチスロの本を読み始めた
自称イラストレーターの
自称が定かになった事を確信しながら
検品を終えた
少女漫画を陳列した。
すると急に
自称イラストレーターは
パチスロの本を閉じた。
そして、
陳列された少女漫画をみて
文化人風な出で立ちで
こう言った。
「りぼんとちゃおだったら俺はちゃおがいい。丸いんだよなあ。ちゃおは。」
これだから
深夜のコンビニはやめられない。