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コルギサロン chéri

静岡県浜松市のコルギサロン chéri オーナーのユイナです♡

バイトの話 3

 

ご存知の通り

毎週日曜の3時間しかいない

私なのだが、

 

コンビニ特有の

同じ時間帯にいつも来る人。

つまり、常連さん と呼ばれる

人たちが出来つつあった。

 

0時ピタ、なんなら5分前くらいから

ジャンプ待ちしている

通称

ジャンプのお姉さんと、ジャンプさん。

 

 

ハイブランドの財布を握りしめ

真っ白な肌に女子高生の制服を着て

バリバリ運転している

風俗嬢。(推定)

 

毎週末会ってるのかな?

おいおい幸せかよって感じの

カップル。

 

等々。

 

 

いつも同じコンビニに寄る

という話はよくある話だし

実際、私自身もそうであるから

まあいいのだが、

嬉しいような、、嫌なような

複雑な気持ちである。

 

 

そんな中

ヤンキー上がりの姉さんの

常連さばきといったら

尊敬の眼差しである。

 

いつもタバコを買いに来る人の

顔を見るだけで

 

「いつものでいい?」

 

とタバコをスムーズに渡していた。

めちゃくちゃイケてんなあと思った。

 

 

私はというと、

タバコも吸わない為、銘柄も分からず

探すのにも時間がかかりまくっていて

恥ずかしながら

いつもヤンキー姉さんに助けてもらっていた。

 

さすがの姉さんは

私がレジをしていても常連さんの顔を見て

頼む前からタバコを用意する程の

有能な仕事ぶりだ。

 

姉さんのように

いつものでいい?なんてフランクに聞ける程

私にとってここがホームでもないわけで、

実際とても萎縮しているのが現状だ。

 

 

しかし、そんな時

ヤンキー姉さんを上回る出来事が起きたのだ。

 

 

 

ある夜

あまり見かけないおじさんが入店し、

いつものようにいらっしゃいませと

声かけをした。

 

ヤンキー姉さんと一緒にレジ対応に備えた。

 

 

おじさんはレジに並び

どんな度数の酒をどんな量飲んだらそんなに

しゃがれるんだという程の酒ヤケ声で

こう言った。

いや、もはや言ったではない。

言葉を置いた。くらいの微量な声量で

 

 

ななつ星。ソフト。」

 

 

ヤンキー姉さんが全く聞き取れない中

 

はい。といい

機敏な動きでタバコを探した。

そして

セブンスターのソフトを手にとり

レジカウンター置いた。

 

こちらでよろしいですか?

 

 

 

 

勝った…。

 

 

己の聴力の限界を更新した気がした。

 

 

 

と、共に

 

ななつ星てなんだよ。と。

 

 

ななつ星。ソフト。にジワつきが止まらず

 

しゃがれ声でのななつ星。ソフト。と

ななつ星。が通じてしまった自分を

しばらく引きずり倒して

 

 

半笑いでレジに立った。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌週

このお礼か、そうじゃないのか

よく分からないが

ヤンキー上がりの姉さんは

大きな柿を私に1つくれた。