浜松 彫刻美容 コルギ

自動車の自己主張の話

先日これでもかと言う程の

愛車の自己主張を目の当たりにした。

 

あんな経験はもう2度とできない。

いや、2度としたくない。という

表現が正しいであろう。

 

 

 

 

 

 

新生活が始まり、

目紛しい日々が続いていたある日。

 

息子を保育園に送り、

いつものように慌ただしく会社へ向かった。 

 

会社までは市を跨ぐこともあり、

運転時間がとても長い。

日焼けをしたくない私は、

常に日除けグッズを

1番手が届きやすいメーターなどが

表示されている、前方の小スペースに

置き散らかしている。

そう。

その日も絶好調に起き散らかしていた。

 

 

通勤距離が3分の2に差し掛かった時、

車の調子がおかしい事に気付いた。

 

 

 

ついにこの車も潮時かあ。

もう長いもんなあ。

 

 

 

 

アクセル踏んでも全然すすまないし、

そろそろお別れかなあと

しみじみしていた。

 

 

 

 

 

 

 

いや、待てよ。

 

     

 

 

 

 

 

私は気付いた。

 

 

 

 

 

 

 

これはもはや、アクセルの意味がないくらい

進んでいないという事に。

 

 

 

 

 

 

進むとかじゃない、

これはもはや車界の徒歩だ。

 

 

 

 

これはただの調子が悪い。

ではないぞ。と。

 

 

今思えば

その時の体感速度は15㎞位。

 

 

 

 

つまり、

止まる寸前である。

 

 

 

 

 

 

 

 

さすがに慌てた私は、

鬼の形相で前方の小スペースに

置き散らかしている日除けグッズを

どかした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに映し出されたのは

まるで点字を打ってるかのような、

見たことのない速さで点滅する

ガソリンランプ。

 

 

 

 

 

どうやら

ガソリンがないようだ。

 

 

 

 

 

目紛しい日々の中で

ガソリンを入れるという行為を

忘れていたようだ。(あほ)

 

 

 

 

体感速度3㎞に差し掛かった私は

ハザードランプを点灯させ、

抜かしていく車に深々と会釈をしながら、

かろうじて見つけた空き地に車を停止させた。

 

 

 

 

車屋を通じて

ロードサービスを呼び、

ガソリンを届けてもらう事になった。

 

 

 

 

もうこれから

道端で車が停まっていても

許せる心を手に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

到着したロードサービスの

おじさんと挨拶とお礼を交わし、

給油口の蓋を開け

まるでラーメン屋がお冷やを注ぐかのように

手慣れた手つきでガソリンを補給し、

動かなくなった車と私の顔を見て、

おじさんは、研ぎ澄まされた笑顔で

こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、寒かったり暑かったりで

なかなか安定しない気温だねえ〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も日本は平和です。