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コルギサロン chéri

静岡県浜松市のコルギサロン chéri オーナーのユイナです♡

バイトの話 完

 

世間一般の常識や、礼儀なんかは

28歳ともなれば自然と身につく

もので、できて当たり前とも

なってきている年齢だ。

 

そんな中

お世話になった人には

しっかりとお礼をする。という常識を

ぶち破って手ぶらで

5分前に適当に出勤する最終日。

 

 

検品をしていた

自称イラストレーターが

だらだらと私に近づき、

 

「荷物が多くてむかつく。」

 

と、荒ぶっていたが、

興味もなかった為

聞き流しながら

淡々と品出しをしていた。

 

 

 

いつもより高めの1つ結びに

安定感のある薄い眉毛をひそめた

ヤンキー上がりの姉さんに

突然呼ばれた。

 

 

最後の最後にしめられる。と

神妙な面持ちで後に続いた。

 

 

バックヤードに入ると

姉さんは

鞄からおもむろに袋を取り出し

少し照れながら私にこう言った。

 

 

「今日が最後だったよね?

   今までお疲れ様ね。」

 

 

そして袋に入った小洒落たお菓子と

その風貌からは想像もつかないような

真っ赤なリラックマの封筒に入った

チャーミングな手紙をくれた。

 

 

 

 

か、可愛い。

 

 

 

 

 

 

いつも口うるさいクラスの女子から

思いがけない告白をされた

男子高校生の気分になった。

 

 

 

 

私は手ぶらなのに

たった半年弱なのに

本当にありがとうございます。

という気持ちになって

心の底から感謝をした。

 

「また、いつでも戻ってきてね。」

と言ってくれた。

 

嬉しかった。

 

たかが週1の3時間のバイトなのに

こんなに良くしてもらって

幸せだなと

目に涙を浮かべながら

心の底から感謝をした。

 

 

どさくさに紛れて

借りパクしていたボールペンを

丁寧に返却した。

 

いろんな意味での

ありがとうございました。を

姉さんに伝えた。

 

 

 

 

 

心が満たされ、

溢れる涙をこらえつつ

幸せな気持ちのまま最後の品出しに

取り掛かろうとしたら、

 

 

 

ひとり検品を続けていた

自称イラストレーターが

荒ぶった様子で再びやってきて、

最後かあ…と浸る私に

空気も読まずにこう言った。

 

 

 

「荷物の種類が混ざっててむかつく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレないお前もわりと好きだよ。

ありがとう。

 

 

 

そんな感じで終わり。